こんにちは、人材プラットフォーム本部プロダクト統括部CTO室モバイルアプリケーショングループの吉岡です。株式会社メドレーの人材プラットフォーム本部では現在、Flutter を用いて複数のモバイルアプリを開発しています。
2026年10月29日(木)〜30日(金)、日本国内で Flutter をメインに扱う技術カンファレンス「FlutterKaigi 2026」が開催されました。FlutterKaigi は有志によって運営されているカンファレンスです。メドレーは今回 Bronze スポンサーとして協賛し、複数のメンバーが参加しました。技術カンファレンスへの継続的な協賛を通じて、技術コミュニティの支援を行っています。

本記事では、FlutterKaigi 2026への参加をレポートします。
会場の様子
FlutterKaigi 2026 は、浜松町コンベンションホールで開催されました。 2日間にわたる開催で、4部屋並行セッションにブースエリアという構成でした。
スポンサーブースが並ぶエリアは、2日間を通して多くの参加者で賑わっていました。

中でも印象的だったのが、ブースにトレーニング器具を置いて懸垂チャレンジを実施していた企業です。写真の右手に写っているのがその器具で、技術カンファレンスのブースとしては珍しい光景が目を引きました。私もチャレンジしてみましたが、結果は3回でした。 説明を聞くだけでなく、実際に体を動かして体験することで自然とプロダクトへの興味が湧いてくる、楽しいブースでした。
会場には参加者が自由に書き込めるメッセージボードも設置されていました。日本各地はもちろん海外から参加された方のメッセージもあり、FlutterKaigi が国内外の Flutter エンジニアをつなぐ場になっていることを実感しました。

また、公式アプリを使ったミッションや、スポンサーブースを回って集めるスタンプラリーなど、会期中ずっと楽しめる企画も用意されていました。2日目の夕方にはクイズ大会や Google の Flutter チームに質問できる Q&A が行われ、そのまま懇親会へと続きました。
メドレーメンバーの登壇
今年は、メドレーから2名がライトニングトーク(LT)に登壇しました。
CocoaPodsからSPMへ安全に移行するための対応とつまづき(成瀬)
Day 1(10月29日)の Cupertino 会場で、成瀬が登壇しました。
CocoaPods は2026年12月に読み取り専用となり、Firebase や Sentry など主要な SDK も、すでに CocoaPods への新バージョン公開を止め始めています。そのため、Swift Package Manager(SPM)への移行は、CocoaPods を使っている Flutter iOS アプリにとって避けられない課題となりました。 pubspec.yaml に数行の設定を追加すれば完了する想定でしたが、予期しない問題が発生しました。本 LT では、CocoaPods から SPM に移行したときのハマりどころの実例を挙げて、その対応策を共有しました。

登壇資料はこちらです。
Flutterにおけるオフラインファースト設計〜実践パターンと落とし穴〜(奥澤)
Day 2(10月30日)の Material 会場で、奥澤が登壇しました。
メドレーがターゲットとしている医療現場では、電波状況に左右されず、いつでも快適にアプリを使えることが欠かせません。そこで有効なのが「オフラインファースト」での設計です。 一方で、オフラインファースト設計はデータ同期や競合解決の難易度が高く、バックエンドとのインターフェースまで含めた慎重な設計が求められます。本 LT では、オフラインファースト設計の重要性と、どのように Flutter アプリで実現したのかを紹介しました。

登壇資料はこちらです。
セッションの様子
セッションは JTCC ホール、UPSIDER ホール、Material、Cupertino の4部屋で並行して行われました。どの時間帯も興味を引かれるセッションが並んでいて、どれを聞きに行くか迷うほどの充実ぶりでした。

印象に残ったセッション
弊社エンジニアが気になった・聴講して面白かったセッションをご紹介します。
AIに任せられるFlutterコードベースを作る — 仕様をコードで表し、ハーネスで守る by yohei さん
申請・経費精算の Flutter アプリを題材に、AI に実装を任せられるコードベースをどう作ってきたかを紹介したセッションでした。
特に印象に残ったのは、「決定的なもの」と「非決定的なもの」を分けるという考え方です。型や lint は何度実行しても同じ結果になるため、守らせたいルールはできる限りこちらに置き、それでも表せない業務知識だけを Skill や Subagents として AI に渡す。そして非決定的な Skill や Subagents が狙いどおりに動くかは、途中の過程を縛らずに最終的なアウトプットを複数回・機械的に評価して確かめる。「ハーネスがモデルの成長を邪魔しないように」という視点も含めて、AI と付き合うための設計の軸がはっきりしていました。 一方で、ローディング中の見せ方のような体験の設計は、人間が責任を持つべきだという話もありました。AI と人間の効果的な役割分担は私たちも向き合っているテーマです。
「それ、Flutterで作れるの?」― Fragment Shaderで魅せるUIを実現する by ゴールドナ ルーカス さん
「Shader は使い道がない」「難しそう」「Flutter のサンプルが少ない」といったイメージを覆したい、という思いから始まったセッションでした。
Flutter の内部でも、Container の色やグラデーション、ぼかし、影、Material のタップエフェクトなど、多くの場面で Fragment Shader が使われているとのことでした。 印象的だったのは、Android でリストを引っ張ったときに伸びるストレッチエフェクトの話です。以前は Transform による均一なストレッチで再現していたためネイティブとの違和感があったものが、Impeller 上では Fragment Shader を使い、引っ張った距離に応じて伸び方を変えることでネイティブに近い見た目になったそうです。Shader は 3D グラフィックスや派手な見た目を作るものという印象もありますが、普段の UI 開発にも使える可能性を感じました。
おわりに
FlutterKaigi 2026 の運営の皆様、スピーカーの皆様、参加者の皆様、スポンサーの皆様、ありがとうございました。 今後もメドレーは技術コミュニティの一員としてイベントに参加し、協賛を通じた貢献も続けていきます。 またカンファレンスでお会いしましょう。

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メドレーでは、Flutter をはじめとしたテクノロジーを活用して、医療ヘルスケアの未来をつくるプロダクトを開発しています。エンジニア・デザイナー・PM など様々な職種で募集していますので、ご興味のある方からのカジュアル面談のお申し込みをお待ちしております。