AIで「Webアプリ作りが簡単になった」と実感した3つの瞬間

こちらの記事は「MEDLEY Summer Tech Blog Relay」の20日目の記事です。

はじめに

メドレー 医療プラットフォーム開発室 SREグループに2026年4月に入社した柏木と申します。

これまでの経歴は以下のとおりです。

  • 1社目: 人事給与系企業の子会社に入社し、パッケージソフトウェアの導入設定やビジネスチャットのAndroidアプリ開発などを担当
  • 2社目: メール配信SaaSのインフラ構築から開発、レンタルサーバー事業のエンジニアなどを担当
  • 3社目: メドレー 医療プラットフォーム開発室 SREグループ(現職)

このような流れで幅広い技術領域の経験を積んできたエンジニアです。

本記事では、社内向けの業務Webアプリを短期間で開発した経験を通じて、「AIによってWebアプリ開発がどう変わったか」についてお伝えします。

メドレーでは生成AI利用のガイドラインが社内で展開されており、各部門の業務ではそのガイドラインに沿って利用をしています。

何を作ったのか

この1〜2週間で、社内業務の運用に必要な一部機能を備えた社内向けWebアプリを開発しました。

なぜ作ったのか(背景)

メドレーの医療プラットフォームでは、医療事業者向けに複数のSaaSプロダクトを提供しています。私は社内業務の運用改善にも関わっています。

対象となる管理データは、運用しながら改善を重ねてきました。今後さらに効率的かつ再現性高く管理するため、一部の作業ではClaudeも活用しながら、データを正規化して仕組みとして管理できる状態を目指すことにしました。こうした課題感から、今回の開発をスタートしました。

「Webアプリ作りが簡単になった」と感じた3つの瞬間

「単なるCRUDのWebアプリならAIを使わずとも簡単に作れるのでは?」と思われるかもしれません。しかし今回は、既存のExcel形式を踏襲したスプレッドシート風の入力画面に加え、コメント機能、バージョン管理、差分比較、さらには管理メニューでの組織ツリー管理など、それなりの規模のアプリケーションになっています。

このアプリを開発する中で、「Webアプリ作りが本当に簡単になった」と確信した瞬間が3回ありました。

1. インフラ構成と要件を少し伝えただけで形になったとき

AIに伝えたのは、インフラ構成、使用言語、開発の流れだけでした。文字数にすると、本記事のここまでの文章よりも少ない分量です。

その程度のプロンプトでほぼ全機能のコードが完成したとき、「最小限の知識とプロンプトで、新しいものをゼロから作れる時代になった」と実感しました。

2. Playwrightにテストを任せて、デグレを自動で発見・修正してくれたとき

スプレッドシート風の入力画面は、手作業でのテストに非常に手間がかかり、デグレ(意図しない機能の後退や不具合)を見つけるのが困難です。

そこでPlaywrightによるテストの追加をAIに依頼し、すべてのテストをパスする状態を作りました。すると、次の修正を入れた際にAIがデグレを発見し、自律的に修正まで完了させてくれたのです。

開発の中でもっとも地道で骨の折れる作業が不要になった瞬間でした。

3. MCP(Model Context Protocol)サーバーを活用したとき

一番驚いたのはここです。

初期データの整備では、MCP(Model Context Protocol)サーバーの機能を追加し、Claude経由で「自然言語による処理内容の設計からシェルスクリプトの作成まで」を行いました。

これが成功したとき、「Webアプリは、データを保持する『箱』と『インターフェース』に過ぎなくなったのだ」と深く納得しました。

なお、AIにデータベースを直接操作させるのではなくシェルスクリプトを出力させたのは、処理内容をコードとして固定化し、実行前にレビューできるようにすることでリスクを抑えるためです。

まとめ

上記の3点を、開発サイクルとして表現すると次のような形です。

この開発サイクルを通して、「業務Webアプリは誰でも簡単に作れる時代になった」ということを実感しました。

開発サイクル

この学びから、エンジニアとしての今後の向き合い方は2つあると考えています。

  • AIを使い倒して開発プロセスを「シフトレフト」するか、AIを圧倒的に上回る専門性を磨くか
  • 自分が作るプロダクトには積極的にAI機能を組み込んでいく

AIを機能として組み込んだプロダクト開発ができれば、SaaS企業が提供できる価値はまだまだ広がりますし、AI時代を生き抜くエンジニアになれるはずです。

またどこかで体験談や知見を共有できればと思いますので、ぜひメドレーのDeveloper Portalのフォローをお願いします。

We’re hiring

メドレーでは、SREをはじめ「医療ヘルスケアの未来をつくる」ことに取り組むエンジニアを募集しています。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募ください。

※カジュアル面談も大歓迎です!ご希望の際は、「その他の項目(希望記入欄)」にてその旨をご記載ください。

MEDLEY Summer Tech Blog Relay 21日目の記事は山本さんです!お楽しみに!!