数字でみるメドレーのAI活用 現在地点とこれから

この記事は「MEDLEY Summer Tech Blog Relay」11 日目の記事です。

サムネ

はじめに

こんにちは、メドレーでAI推進している人材プラットフォーム本部 VPoE の倉林(@terukura)です。

前回の記事「AI for All - 全社でAI活用を推進する取り組み」でお伝えした通り、メドレーでは「AI for All」を合言葉に、全社的なAI活用を推進しています。あれから約4ヶ月が経過し、プロダクト開発チームにおけるAI活用は大きく前進しました。

本記事では、メドレーのプロダクト開発におけるAI活用の現在地を、具体的な数値とともに振り返ってみます。

AI活用に関する発表では、制度としての一人n万円の支援制度、全社Cursor/Claude Max Plan導入、全社でn億円の投資などマクロな数字が注目されがちですが、本記事ではなるべく実際にどのツールをどれくらい使っているのか、具体的な利用状況を公開している例は意外と少ないため、皆様の参考になれば幸いです。

1〜2週間ごとに新しい技術やツールが登場する昨今、最適解はないと感じています。各社の状況や文化に合わせ変化に強い組織を作ることが重要だと考えています。あくまで一つの事例として、メドレーの取り組みをご紹介します。

メドレーのプロダクト開発におけるAI活用の方針

メドレーでは、以下の3つの方針を軸にAI活用を進めています。

1. ツールに縛られない柔軟な選定

特定のAIツールやサービスに固執せず、AI技術やモデルの進化に合わせて最適なツールを選定しています。例えば、コーディング支援ツールだけでも複数のオプションを並行して検証し、用途や開発者の好みに応じて使い分けています。

2. 継続的なモニタリングと改善

導入して終わりではなく、日々の利用状況や生産性向上の効果を定量的にモニタリングし、PDCAサイクルを回しています。月次でROIを評価し、効果が薄いツールは見直しを行います。

3. 開発プロセスへの深い統合

GitHub ActionsでのAIレビュー自動化、監視/アラートへのAI組み込みなど、開発プロセスの各段階にAIを統合しています。これにより、エンジニアが意識せずともAIの恩恵を受けられる環境を構築しています。

現在メドレーで利用・検証中の主なAIツール・サービス

2025年9月時点 で、メドレーでは以下のAIツール・サービスを主に活用しています。

  • コーディング支援ツール
    • Claude Code、Cursor、Devin、Codex、GitHub Copilot、Gemini CLI
  • AIモデルプロバイダー
    • Google Vertex AI、Azure OpenAI、AWS Bedrock、Anthropic API、OpenAI API、BytePlus ModelArk
  • ワークフロー・自動化
    • Dify、n8n
  • コードレビュー支援
    • Claude Code Action、CodeRabbit、GitHub Copilot Review、Devin Review
  • チャット・汎用AI
    • ChatGPT Team、Claude Team 、Gemini
  • その他のツール
    • Langfuse、NotebookLM、Dia、Perplexity、Snyk、Mastra

数値でみる主な利用状況

AI Usage Summary

  • Claude CodeについてはパワーユーザーはMax Plan、その他の利用者向けにはVertex AI経由で提供
  • GPT-5の登場により徐々にCodex CLIの利用も増加傾向(TeamPlan/ProPlan)
  • 利用ModelとしてはClaude Sonnetの割合が高い、次点でOpus・GPT(Claude Max Plan ユーザー除く)
  • Difyについては徐々に全従業員が触れ合うツールになりつつある、Model+Prompot+フローの検証利用としても拡大中
  • トータルで350-400万円/月 くらいがコスト観点での現在地

生産性への影響、FourKeysの変化などはまた次の機会に詳細を共有させていただければと思っています。

今後の展望

AI駆動開発(AI-Driven Development)への移行

AIが開発の中心となる新しいパラダイムへの移行を目指します。

  • 自然言語での要件定義から実装までの自動化
  • AIエージェントの本格導入・開発
  • AIによるUI/UX設計・プロトタイピング
  • AIによるアーキテクチャ設計の提案・レビュー
  • CI/CDパイプラインとの深い統合
  • QA自動化
  • パフォーマンス最適化の自動実行
  • インシデント対応・管理の自動化

今回は主にプロダクト開発におけるAI活用の現在地点を利用状況を元に振り返ってみました。 「同じような利用状況の方」、「もっと活用している方」、「まだまだ未活用で活用方法を聞きたい方」 など ぜひ詳細など情報交換させていただければと思います。

直近はMEDLEY AI CLOUDの発表や、今回のMEDLEY Summer Tech Blog RelayでのAI関連の記事など AI関連の発信もどしどし行っていますので、ぜひ興味をもっていただければと思います。

明日の「MEDLEY Summer Tech Blog Relay」の記事は、デザイナーの近藤さんです!

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