iOSDC Japan 2024に プラチナスポンサーとして協賛しました!
こんにちは。人材プラットフォーム本部で EngineeringManager をしている倉林です。2024 年 4 月にメドレーにジョインし、少しづつエンジニアの組織作りに携わり始めています。
メドレーは 2024/8/22 〜 8/24 の 3 日間に早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催された「iOSDC Japan 2024」にプラチナスポンサーとして協賛させていただきました。 iOSDC は、iOS 関連技術をコアのテーマとしたソフトウェア技術者のためのカンファレンスで、各所からアプリエンジニアが集う大規模なイベントです。毎年、多くのアプリエンジニアが集まり、最新の技術やトレンドを共有する活気あるイベントとして知られています。
2016 年から開催され、今年で 9 回目。メドレーはなんと今年で 8 年連続のスポンサー参加となり、今年も採用担当・広報・ネイティブアプリエンジニアが参加し、多くのエンジニアや関係者の方々との交流を深めることができました。
会場の様子
会場は早稲田大学西早稲田キャンパス。今年はオンライン・オフラインのハイブリッド開催で、オフライン 1100 名、オンライン 400 名の合計約 1500 名以上の参加者で賑わいました。
登壇や LT などもたくさんあり、通常セッションが 50 セッション、LT がルーキーズ LT 含めて 30 本以上で内容も幅広く、様々なインプットを得ることができました。
まさに「アプリエンジニアのお祭り」という雰囲気でした!
会場は各ブースをスタンプラリー方式で巡る形式だったこともあり、どのブース・空間も終始賑やかで、スポンサー・一般参加者・エンジニア・人事関係なく交流が行われていました。大学での開催ということもあるのか学生も多く参加しているのが印象的でした。
スポンサーブーススタンプラリー、フリードリンクや軽食、お昼時にはキッチンカー、朝ドーナツや夕方からはアルコール類の提供、ネイルやボディペイントなどのアートブースなど楽しむための様々な工夫がされていて、まさにコミュニケーションの場となる空間作りがされたカンファレンスだったと感じました。運営の方々の準備と当日のスムーズな対応に感謝です。 (スタンプを 1 列揃えて BINGO するとたこ焼き、2 列揃えるとクレープ、全部集めると iOSDC ノベルティと交換)
メドレーブースの様子
メドレーブースでは、メドレーが展開するアプリの紹介と、アンケートパネルを用いて参加者の方々に医療体験に関するお悩みを伺いました。 特に課題として多かったは以下の 3 つ
- 待ち時間が長い
- 圧倒的一位でした、特に子供がいる家庭は子供を連れて薬局へも行かなくてはいけないのが辛い との回答が多数
- キャッシュレス決済がしたい
- 大分増えてはきたけど。。。との声でした!
- オンラインで予約したい
- 電話で予約するのが面倒という方が圧倒的に多かった
- 予約とはちょっと違うけど病院の口コミを見たい という声も多かったです
それぞれの課題についてメドレーのプロダクト・サービスを通じて解決できていること・これから解決していくことなどをご紹介させていただきました。
iOS のイベントということもあり、実施に CLINICS アプリの画面をお見せしながら説明させていただき以下のような感想もいただきました。
- オンライン診療が受けれて、薬が Uber Eats で届く。もうそこまで体験が到達しているとな思わなかった
- 病院検索の UI が体感が早く心地よい・どうやって実装しているのか
- オンライン診療で話した内容を電子カルテに書き込んだりできないのか?など新しい機能提案
などなど。
メドレーはアプリを展開している印象があまりなかったので、参考になったなどの声も頂きました。
各アプリの技術スタックは以下の画像の通りで、React Native や Flutter などのクロスプラットフォーム技術で開発しているものもあれば Swift, Kotlin などネイティブ言語で開発しているものもあり提供したい価値やアプリ特性によって様々な技術スタックを選定しています。
CLINICS では全画面の実装が SwiftUI 、SPM を用いたマルチモジュール構成だったりと新しい技術を積極的に導入しています。
セッションやブース
個人的に気になったセッション及び、弊社メドレーの吉田による登壇について少し紹介させていただければと思います。
Ditto SDK 紹介: インターネットなしで快適なデータ同期
アプリ内に SDK の処理を入れておくと、P2P で端末同士がローカルでやり取りしてデータを同期できます、というサービスの紹介。 Flutter や RN にも対応していて「ローカルの端末同士で P2P をいい感じにやる部分」と「ローカルのデータを吸い上げて適宜配信する中央サーバー」といった印象で、需要ありそうだと感じました。
Swift 6 の Typed throws と Swift におけるエラーハンドリングの全体像を学ぶ
Swift 6 の新機能の 1 つである Typed throws についての紹介。 安易に使うべきではないとしながら、どういう場面では効果的かなど、実践的な内容も聞くことができました。 普段使っている Optional がエラーハンドリングにおいてどの位置づけかを含め、エラーハンドリングの全体像の概観を理解することができました。
座談会 「Strict Concurrency と Swift 6 が開く新時代: 私たちはどう生きるか?」
超満員の人気セッションで、Swift 6 対応の盛り上がりを感じました。 CLINICS アプリでも Swift 6 対応を進めているのですが、どこまでを MainActor のスコープとするか、どのレベルでのリファクタリングを同時にやっていくかが議論になっていたので、大変参考になりました。 座談会という形式も普段のトークとは異なり新鮮でした。
bitkey さんブース:bitlink をさがして!
個人的に一番面白かったのは Bitkey さんのブースです。iBeacon になる自社製品(bitlink)を携帯して歩いている社員の方がいるので、iOS アプリを自作してその人を見つけられれば、景品を渡す、という企画でした。 メドレーメンバーも結構早めにアプリ作って探しましたが、3 番目だったとのこと。残念!
Forkwell さんブース
会場で配布していた資料に、イチ推し求人としてメドレーの求人情報を掲載していただいていました!いつもお世話になっております!
メドレー登壇
医療アプリ開発における安全性と生産性のバランスについて医療プラットフォーム本部 患者プロダクト開発グループの吉田 (@shzero5) が登壇させていただきました。
医療アプリの開発においては、患者の安全と利便性の向上が最重要課題となります。一方で、医療制度の変更への迅速な対応や新規機能の実装など、高い生産性も求められます。この 2 つの要件は相反するものですが、その両立は避けられない課題だと感じています。
今回の登壇では、メドレーのオンライン診療サービスを含む総合医療アプリ「CLINICS」の開発を通じて、いかにして安全性と生産性の両立に取り組んでいるかをご紹介しました。
- 診療報酬改定などの制度変更に柔軟に対応できる体制
- SPM マルチモジュール、トランクベース開発など生産性向上の工夫
- MagicPod を活用した自動テスト環境での効率的な品質確保
- 法律・ガイドライン・制度対応や社内他部門との連携を含む総合的なアプローチ
医療アプリの開発は技術的側面のみならず、適切な規制対応や組織間調整など様々な課題に直面します。 今回の登壇では、そうした課題への具体的な取り組みをご紹介しつつ、品質と速度の両立に向けた実践的な知見をお話ししました。
質問もいくつかいただきました。
- トランクベース開発とのことだが、ブランチ作成からマージまでの間隔は?
- 大きな機能開発でも、ブランチ作成からコードレビューを通してマージまで、1 日かからない程度の粒度に分割しています
- MagicPod の導入をチームで進めているが、自動化するテストシナリオの選択基準は?
- MagicPod で自動化できるテストシナリオは全て自動化しているが、ビデオ通話など、どうしても自動テストしづらい部分は課題として残っています
- iOS、Android、Web で越境して実装してるとのことだが、コードレビューはどうしているのか
- 個々で強みのプラットフォームがあるので、知見のある人がレビューすることが多いです
発表後にブースに来ていただいて面白かったとコメント頂いたり、改めて医療領域に興味をもっていただけたりしました。医療 × テクノロジーの最前線で得られた学びを、皆様の開発にも活かしていただければ幸いです。
終わりに
メドレーはこれからもアプリを通じて様々な医療体験にインパクト与えるようにプロダクト・サービスを開発していきます。引き続き技術的なチャレンジも行っていきますのでご注目ください!
最後に、改めて iOSDC Japan 2024 の運営の皆様、登壇されたスピーカーの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。来年 10 周年の開催も楽しみにしています!
メドレーでは一緒に働く仲間を募集しています。
ぜひこの記事やブースや登壇などで興味を持っていただいた方はご連絡いただければと思います!カジュアル面談など実施可能ですので、お気軽にお問い合わせください! https://www.medley.jp/jobs/
また DroidKaigi 2024にもスポンサードしてブースなど予定していますので、興味のある方はぜひ会場にて会話させていただけると嬉しいです。